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		HOME / HVC / HVC第6回ラブレターが破らレター

2006.02.10

		結未	「さてさて、ただいま開始から数分経ちました」

		結未	「状況は刻一刻と変化しております！」

		姫子	「ど、どこを折ればいいですか？」

		若菜	「うん、綺麗だ」

		由乃	「若菜様、一通一通、懇切丁寧に折っていては負けてしまいます！」

		若菜	「由乃、こういうことも一つ一つ気持ちを込めて作らねば、相手に失礼だろう？」

		由乃	「ですが……」

		若菜	「ほら、もう一つ出来たぞ」

		姫子	「わわっ、若菜さん、もうあんなに折ってるです！」

		結未	「ふむふむ、ちび選手追い込まれております、おっとーこれはまずいかぁ～」

		由乃	「若菜様、優勢です」

		若菜	「落ち着け由乃、ここで焦っては元も子もない」

		由乃	「はい」



			――てってってーてれってってれ～♪

		若菜	「なんだ？」

		由乃	「着信ですね、非常識な、こういう場では電源を切るのが礼儀じゃ」

		結未	「でも、ちびちゃん、電源切ると寝ちゃうんだよ」

		由乃	「むむ、それは困るか」

			――ぴ

		姫子	「もしもし、姫子ですます」

		絆	『お困りのようですわね』

		姫子	「絆さんですますか？」

		絆	『その通り。私の提案をお受けくだされば、状況を打破して差し上げましょう』

		姫子	「提案って何ですますか？」

		絆	『お兄様を１日私にお譲りなさい』

		姫子	「和真さんをですか？」

		結未	「すとーっぷ、すとーっぷ、ダメ絶対ダメ！」

		絆	『なにやら外野がうるさいようですわね……どうします、おちびさん？』

		姫子	「むー、わかりましたです、和真さんを１日貸すです」

		結未	「ちびちゃん！　見損なったよたったいま！」

		姫子	「……結未さん、でも、ここで負けてしまったら姫は和真さんに会わせる顔がありませんですよ」

		結未	「ちびちゃん……」

			――がやがや

		黒服	「よし、早速準備に入れ」

		黒服達	「はっ」

			――どかどかどか

		結未	「うわ、黒服の怪しい集団がっ！　きゃー、助けてかーずくーん！」

		由乃	「な、なんじゃ、あの黒服達は……」

		若菜	「高坂の援軍だろう」

		結未	「すっごーい、あっという間に凄い数の封筒ができあがってるっ」

		姫子	「おおー、凄いです」

		由乃	「若菜様、向こうがその手なら、こちらも加勢を呼びます！」

		若菜	「待て由乃」

		由乃	「ですが、若菜様のご心情を理解しようとしない、卑劣なやり方には我慢が出来ません！！」

		若菜	「泥を塗られたからといって塗り返しては、またさらなる恨みを生む……」

		若菜	「ここは甘んじて受け止めよう。私は正々堂々と戦った、その事実が残れば良いではないか」

		由乃	「若菜様……私が間違っておりました」

		若菜	「由乃」

		由乃	「若菜様……」　　　//ひしっと抱き合うお二人

			//――ビビィー

		結未	「はーい、時間切れです！　結果を発表するまでもなく、ちびちゃんの勝ちー！」

		由乃	「おのれ、若菜様の気も知らぬくせに」

		姫子	「うぅ、確かに姫は……あんまり嬉しくないですよ」

		由乃	「……」

		若菜	「……高坂は携帯電話だ」

		若菜	「携帯電話としての能力を使ったのだから、間違いではない」

		姫子	「若菜さん……」

		結未	「っとゆーうわけでー、今回の勝利者は……じゃかじゃかじゃかー」

		結未	「じゃんっ！　高坂姫子選手！」

		姫子	「えへへ、応援ありがとです。なんとか勝てたですよ」

		結未	「じゃ、後は任せたから」

		若菜	「宮里、何処へ行くんだ？」

		結未	「かずくんを死守しに行くんだよ！　絆ちゃんの魔の手から救えるのはこの私しか居ない！」

		結未	「待っててねー、かーずくぅーん！」　　　//フェードアウト

			//――ばびゅーん……

		姫子	「ほえー……行っちゃったです」

		若菜	「まぁ何はともあれ……おめでとう、高坂」

		姫子	「はい、ありがとです」

			//二人、がっちり握手

		由乃	「では、若菜様。帰るとしましょう」

		若菜	「うん、そうだな。高坂も元気で」

		姫子	「はいです。若菜さんも……その、ご謙遜には気をつけてです」

		由乃	「それを言うなら、ご健康じゃ」

		姫子	「あっそうです、間違っちゃったです」

		若菜	「ふふふ」

		姫子	「あはは、です」